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Dailylivingのwigリデザイン(レミーヘア編)

先日新潟市からお越しのお客様よりウィッグのカット&カラーの依頼がありました。
すごく喜んでいただいてこちらとしても大!大満足です!
・・・しかし、ウィッグのカラーについては数々の注意点があるので今回の僕が行った施術内容を紹介させていただき、今後ウィッグのカラーチェンジをお考えの方に参考になればいいなと思いブログで紹介させていただきます。

まず初めに・・・
基本的にはウィッグのカラーはあまりお勧めはしていません。

なぜならば、、、。  
人毛といっても科学的な処理をされている毛の為に通常の人毛とカラー剤の反応が全くちがい、
いくら長年やっている美容師さんのスキルがあっても残念ながら仕上がりが計算ができません。

僕らも依頼されればしっかりとお客様のニーズ、希望色を叶えるようにトライするのですが、
いかんせん、ウィッグの染毛というのは、メーカーによっても、何をつかって、アンダーカラーは何色をベースにして
寒色系?暖色系?の仕上がりにして販売しているのかバラバラです。
したがって、非常に予測が立ちにくく困難を極めます。
ですので安易に「オッケー!カラーしちゃうからちょっとまってて!」なんて簡単には言えません。

また素材について・・・
基本的に人毛でできているウィッグはメーカーさんではカラー、パーマ、OK!って記載されて販売していますが、
サロンではカラーができるウィッグは人毛のレミーヘアだけだと断言します。

人毛と人毛(レミーヘア)って何が違うの?って思う方も多いと思いますが、全くちがいます。
ここからは個人的な見解ですが、人毛といって販売されているウィッグは確かに人毛だと思いますが、キューティクルの向きが上下1本1本ばらばら、もしくはキューティクル自体を剥離しており、それを科学的薬剤のコーティングなどで、しなやかさと手触りを整えているのでないかと思います。

一方人毛(レミーヘア)はキューティクルの向きが根元から毛先にかけて一定で、通常の毛髪状態と類似しているので、元々手触りも自然で科学的薬剤のコーティングが少なくてすみ、比較的カラー剤、やパーマ剤の浸透が通常の毛髪状態と似ているので、施術が可能だと思います。

とわいえ、メーカーによってレミーヘアの定義がバラバラで、明確な基準が無いのが今のウィッグ業界の実情みたいなので、レミーだからOKって訳にもいかないのでその辺りをご理解してもらえると非常に助かりますね。

じゃ!そのほかにカラーチェンジの施術を受ける場合にどんな条件が必要なのぉ?
と思いますのでお伝えします。

条件:人毛(レミーヘア)である事
  :明るさの変更(明るく、暗く)のニーズの場合
  :一定の期間(約2週間)、サロンにウィッグを預けられる方
  :施術価格が3780円(税別)~で場合のよっては倍額以上の金額になってしまうのが可能な方

お客様のニーズ、施術ウィッグの毛髪種類やその他の必要条件が合えば
トライさせていただきます。

では実際に今回の施術を紹介します。

今回カット&カラーを依頼されたウィッグはリネアストリアさんのレミー人毛100%ダークブラウン

カラーリング前の明るさはクロコで使用するカラースケールでは9Lvぐらいですかね。

では実際にカラーに入っていくのですが、上記で述べたようにメーカーやウィッグによってアンダーカラーや化学染料の量が全くつかめないので、テストストランドとします。今回の仕上がりは11Lvを希望されている為におおよそこれぐらいのブリーチ力が必要だろうと考え今回は13Lvのカラー剤とライトナーの2つを用意してテスト開始です。

内部の陰になる部分にてテストです。放置20分~30分。

はい!じゃーん!13Lvの方です。通常の人毛なら簡単に明るくなっちゃう13Lvのカラー剤。全く色の変化が見えません。

一方、ライトナーの仕上がりはといいますと。

おー!ナイスな感じで明るくなっています。そして何よりありがたいのが、アンダーカラーの色味が寒色系でできていて、変な赤味が出ていないという事。ここで赤味がでてしまったら。ハッキリ言って大手術です。全頭ブリーチ!そしてカラーダウンさせていかなければいけなくなります。
上記で最初に価格が見えない、はっきりとお伝え出来ない理由はここです。場合によっては何回もカラーが必要だからです。そして、カラーを繰り返すってことは、ダメージも積み重なるので、ウィッグが痛んでしまう事もご理解ください。

はい。ではクロコのカラースケールで測ってみると無事11Lvになりました。
これでテストストランドは終了で全体に塗っていきます。

*注意点としては人頭ではないので、人工皮膚への染着に注意。なのでゼロテクで塗っていきます。

お待たせしました。仕上がりがこんな感じです。
雰囲気変わりましたね。そのあとしっかりと質感カットをして・・・

こんな感じでしあがります!
特殊なカットで産毛加工をしてより自然にみせます。

アレンジヘアにもできます!
いい感じです。

と、こんな感じでウィッグカラーは行っていきます。ですのでどうかカラーをお考えの方はまずはご相談いただき、上記条件にマッチする方はご依頼ください。ま、それ以外にも、通所のウィッグカットは常時受け付けておりますので、お気軽に電話でもメールでも構いませんのでご相談ください。

℡  :0250-42-1002
メール:info@curoco-bl.com

ランブス公認医療美容師 サイトウシゲユキ